最後の授業(28)
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien
————————— 【28】————————————————
Pensez ! depuis quarante ans, il était là à la même place,
avec sa cour en face de lui et sa classe toute pareille.
—————————— (訳)—————————————————
考えてもみてください! この40年間、先生は庭を前にして
ずっといつもこの同じ場所にいたのです.そして教室も同じく
何も変わっていない.
—————————— 《語彙》———————————————
depuis:(前) ~以来; depuis quarante ans / このかた40年
il était là à la même place:彼はここ、同じこの場所にいた.
* 先におおざっぱに、「そこ」と言っておいてから
「この同じ場所に」と追加説明する手法はよくあります.
というか、このほうが自然な言い回しです.
pareille:(形) 同じ、同様の、よく似た(à に)
sa classe est toute pareille. / 彼の教室も全く変わらない.
* 本文でest がないのは、étant に姿を変えてから消えた
と考えます.
こういう表現ではrester もよく用いられるようです.
sa classe reste toute pareille. / 彼の教室も全く変わらない.
ただしまだるっこしいので連辞になる動詞は省略するのが
普通です.その場合「副詞句」です.そしてその
「副詞句」には主述関係があったりするので、それに
即して訳しましょう.