第6教室:『ボヴァリー夫人』(只今学習中)/ 過去記事保存中『ココット嬢』『最後の授業』

『ボヴァリー夫人』を読んでフランス語の学習をしましょう.

語学学習日記(フランス語学習)『最後の授業』(28) ドーデ短編集より


最後の授業(28)
 
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien


————————— 【28】————————————————
  
Pensez !  depuis quarante ans,  il était là  à  la  même place,
avec  sa cour  en face  de lui  et  sa  classe  toute pareille.


—————————— (訳)—————————————————

考えてもみてください! この40年間、先生は庭を前にして
ずっといつもこの同じ場所にいたのです.そして教室も同じく
何も変わっていない.
 

—————————— 《語彙》———————————————
                       
depuis:(前) ~以来;  depuis quarante ans / このかた40年 
il était là à la même place:彼はここ、同じこの場所にいた.
      * 先におおざっぱに、「そこ」と言っておいてから
    「この同じ場所に」と追加説明する手法はよくあります.
    というか、このほうが自然な言い回しです.
pareille:(形) 同じ、同様の、よく似た(à に)   
        sa classe est toute pareille. / 彼の教室も全く変わらない.
   * 本文でest がないのは、étant に姿を変えてから消えた
    と考えます.
        こういう表現ではrester もよく用いられるようです.
    sa classe reste toute pareille. / 彼の教室も全く変わらない.
        ただしまだるっこしいので連辞になる動詞は省略するのが
    普通です.その場合「副詞句」です.そしてその
    「副詞句」には主述関係があったりするので、それに
    即して訳しましょう.