第6教室:『ボヴァリー夫人』(只今学習中)/ 過去記事保存中『ココット嬢』『最後の授業』

『ボヴァリー夫人』を読んでフランス語の学習をしましょう.

語学学習日記(フランス語学習)『最後の授業』(7) ドーデ短編集より


最後の授業(7)
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien


 ——————————— 【7】————————————————

Il  fallut*¹  ouvrir  la  porte  et  entrer  au  milieu  de
ce  grand  calme.   Vous  pensez*² ,  si  j'étais  rouge
et  si  j'avais  peur !
  
 ——————————— (訳)————————————————
  
ドアを開けて、静まり返った(教室の)中を入っていかなければ
なりませんでした.私がどんなに赤面して、どんなに恐ろしい
思いをしていたか、おわかりでしょう.

  
——————————— 《語句》————————————————

*1)  il fallut: 非人称動詞 falloir の単純過去
                   「~せねばならなかった」
*2)  vous pensez:「みなさん、おわかりになるでしょう」
                 の意味.
   直訳すれば、「あなたは思います」ですが、そんな相手の
    気持ちを一方的に断言する失礼な意味はなく、「だって~
    なんですよ」という話者の「訴え」る気持ちが込められ
    ています.「だから私の赤面したことったら、そして恐
    ろしかったことったら」 (ありませんでしたよ)